『少年と自転車』

カンヌの申し子、ダルデンヌ兄弟の最新作『少年と自転車』は、彼らが来日した際に聞いた、「帰って来ない親を施設で待ち続ける子どもの話」に着想を得て制作された。


傍らにいてくれる「おとな」の存在の大切さ
〜私の話から生まれた映画「少年と自転車」を観て〜
http://www.bitters.co.jp/jitensha/critique.html

監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
出演:セシル・ドゥ・フランス、トマ・ドレ
製作年:2011年/ベルギー=フランス=イタリア
公式HP:http://www.bitters.co.jp/jitensha/

Bunkamuraル・シネマにて2012年春ロードショー予定
http://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/12_bike.html


【ストーリー】
もうすぐ12歳になる少年シリル。彼の願いは、自分を児童養護施設へ預けた父親を見つけ出し、再び一緒に暮らすこと。ある日、シリルは美容院を経営するサマンサと出会い、­週末を彼女の家で過ごすようになる。自転車で街を駆けまわり、サマンサと共にようやく父親を探しあてたシリルだったが、「二度と会いに来るな」と言い放たれる。シリルが実­の親に再び捨てられる姿を目の当たりにしたサマンサは、それまで以上にシリルと真摯に向き合い始める。サマンサとのふれあいのなかで、シリルの心も変化し始めるのだが・・­・。


2月8日に行われた『少年と自転車』試写会後のシンポジウムにて、「(日本では)少年非行の全体的な推移は減少を続けているが、再非行の少年の割合は増えている(要因としては、貧困との関連がある)。」との指摘がパネラーの方からありました。