(本音のコラム)斎藤美奈子さん 告発の教訓 - 東京新聞(2018年9月5日)

体操の宮川紗江選手の記者会見に、日大アメフト部の宮川泰介選手の会見(五月二十二日)を重ねた人も多かったのではないか。彼らがすがすがしく見えたのは、自らの非(日大の宮川選手は悪質タックル、体操の宮川選手はコーチの暴力を容認)は非として認めた上で、隠されてきた上層部の圧力を自らの言葉で語ったためだろう。
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「選手や部下は力で抑え込めは大丈夫」という過去の常識はもう通用しない。相次ぐ不祥事を受け、超党派のスポーツ議員連盟は専門的調査機関の設置を検討するそうだけど、永田町も霞が関も忖度の構造が永遠に続くとは思わない方がいい。

(政界地獄耳)連合右派が野党共闘の邪魔になる - 日刊スポーツ(2018年9月5日)

https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201809050000305.html
http://archive.today/2018.09.05-010300/https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201809050000305.html

★4日午後、国民民主党は代表選挙のための臨時党大会を開き、玉木雄一郎を新代表に選出した。事実上の再選だが同党の先行きは不透明だ。玉木とともに大いに喜んだのは連合、ことに右派だろう。民進党が分裂し立憲民主党、この5月に希望の党から国民民主党、そして無所属議員と大きなくくりで3つに分裂したが、連合右派、すなわち民間労を当てにしたいといっているのは国民民主党だけだ。

★無所属議員たちは連合の全面支援がなくとも勝てる議員たち。立憲民主党は連合左派を軸にいくつかの労組が支援したり組織内候補を出す関係だ。それも希望の党代表・小池百合子(当時)の踏み絵騒動で野党分断が成功したからだが、野党再編が進まないのは、国民民主党を支える連合右派が憲法改正だとか安保関連法賛成だとかの踏み絵呪縛にとらわれているからと、たいして票も出せないくせに、共産党だけとは一緒にできないとのように唱えているからだ。つまり国民民主党というより連合右派が野党共闘の邪魔をしているのだ。

★それを玉木が乗り越えられるとは到底思えず、結果、国民民主党の末路は来年の参院選挙で玉砕となるだろうと政界では言われている。まして連合は先の新潟知事選挙で野党候補の支援を決めたものの、右派は自民党候補を事実上支援。現場の選対からは「連合の支援が逆に命取りになる」とまで言われた。先月31日、連合会長・神津里季生は会見し、沖縄県知事選(30日投開票)で野党が推す自由党幹事長・玉城デニーを推薦する方針を表明した。だが、ここでも連合右派はオール沖縄には自治労共産党がいるという理由から、自民・公明・維新が推薦する前宜野湾市長・佐喜真淳の支援に回るといわれている。今、連合が関与する選挙は要注意というのが野党議員の声だ。連合は罪作りだと自覚したほうがいい。(K)※敬称略

小中学校で携帯使用禁止 仏で法制化 - 東京新聞(2018年9月5日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201809/CK2018090502000136.html
https://megalodon.jp/2018-0905-0918-40/www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201809/CK2018090502000136.html

【パリ=共同】フランスで新学期が始まった三日、国内全ての幼稚園、小中学校で子どもたちの携帯電話の使用を禁じる法律が施行された。これまで多くの学校で使用は既に禁止されていたが、法制化により、違反した場合の没収などの法的根拠となる。
携帯禁止の法制化は昨年五月に就任したマクロン大統領の選挙公約だった。禁止したのは校内や校外活動での使用で、持ち込むこと自体は禁じていない。
授業で必要な場合の使用や障害者の使用は認めると法律は明記。高校は各校で禁止するか定めることができるとした。
フランスのメディアによると、十二〜十七歳の八割以上が携帯電話を持っており、授業への集中を妨げるなどの弊害があった。教員や保護者の間では歓迎する声が多い一方、今回の法律が会員制交流サイト(SNS)を通じたいじめなどの問題解決にはならないなどの指摘もある。

(筆洗)さくらももこさんの「ちびまる子ちゃん」の「りぼん」連載第一… - 東京新聞(2018年9月5日)

http://www.tokyo-
np.co.jp/article/column/hissen/CK2018090502000143.html
https://megalodon.jp/2018-0905-0920-59/www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2018090502000143.html

さくらももこさんの「ちびまる子ちゃん」の「りぼん」連載第一話はまるちゃんが一学期の終業式に学校からたくさんの荷物を苦労して持ち帰る場面から始まる。
ヘチマの鉢植えや絵の具箱なども見える。「あーあ工作で作ったヘンな人形がランドセルからはみだしちゃってマヌケだなあ」。ランドセルが重そうである。どなたにも記憶があるだろう。教科書や学用品など学校の荷物は結構重い。
ジャンケンで負けた子が友だちのランドセルも電柱十本分の距離だけ運ぶという遊びをしたことがある。最近は見かけぬと思っていたら原因はこれかもしれぬ。われわれの時代に比べて、さらに学校の荷物が重くなっているようなのだ。
教える量が増え、教科書は大型化。副教材も豊富。ランドセルメーカーの調査によると最も重い日の平均は約六キロ。低学年には苦労だろう。
小中学校の重い荷物の軽減に向け、文科省が全国の教育委員会に適切に工夫するよう求める通知を近く出すそうである。通知には宿題や予習復習で使わない教科書は学校に置いておくことも工夫例として提示する方向という。教科書はすべて持ち帰りなさいと指導された世代から見れば、ずいぶんと話せる対応である。
こんな例示も加えたらと思う。小さな子が苦労しているのを見かけたら大きな子がちょっと助けてあげる。優しさに荷物も心も軽くなればいい。