遠隔操作事件 「一切関係ない」-NHK(2013年2月26日)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130226/k10015790781000.html
http://megalodon.jp/2013-0226-1603-15/www3.nhk.or.jp/news/html/20130226/k10015790781000.html


26日、東京地方裁判所で行われた勾留の理由を明らかにする手続きで、岩田澄江裁判官は「罪を犯したことを疑う理由がある。証拠の隠滅や逃亡の恐れがあり、勾留する理由があると判断した」と説明しました。
これに対し、逮捕されたあと公の場に初めて姿を見せた片山容疑者は、準備した紙を読み上げ「私は事件とは一切関係ありません。私は誤認逮捕された人たちと同じです。私が猫に首輪を付けたというのは荒唐無稽です。パソコンを見れば痕跡がないことは分かります。裁判官には分かってもらいたい。一日も早く自由にしてほしい」と述べて、事件への関与を否定し無実だと主張しました。

吉田松陰とPC遠隔操作事件〜取り調べの可視化を巡って-江川 紹子さん(2013年2月25日)

http://bylines.news.yahoo.co.jp/egawashoko/20130225-00023629/
http://megalodon.jp/2013-0226-1100-51/bylines.news.yahoo.co.jp/egawashoko/20130225-00023629/

例えば、このほど逮捕されたPC遠隔操作事件の容疑者。記憶媒体が取り付けられた首輪をつけられた猫がいた神奈川・江ノ島での監視カメラの映像など、間接的な証拠は複数あるようだが、本人は否認をしている。
この事件では、四人も誤認逮捕し二人に虚偽の自白までさせていたことで、捜査のあり方に批判が集中し、警察は謝罪や検証に負われた。しかも「真犯人」は報道機関に送ったメールの中で、警察をあざ笑うような言葉を書き連ねた。
そういう事件だけに、容疑者の供述調書が作成された場合、警察の取り調べの適正さが裁判で重大な争点になる可能性がある。警察・検察は、こうした事件こそ、自ら積極的に可視化して信頼回復をすべきだろう。
ところが、弁護人が警察・検察に強く取り調べの録音・録画を求めたのに、捜査当局はまったくその気がないようだ。警察・検察の「裁量」に任せるというのは、こういうことだ。いくら弁護人が求めても、社会の中に必要性を感じている人がたくさんいても、警察や検察にとって必要でなければ実現しない。そんなことが通る制度を作ってもどうしようもないのではないか。