【政界地獄耳】薄っぺらくなった我が国の三権の長 旧統一教会との接点など何も語らない細田博之 - 日刊スポーツ(2023年1月25日)

https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202301250000043.html

★旧統一教会との接点がかねて言われている衆院議長・細田博之に対して24日、衆院議院運営委員会理事会が与野党で合意した「議運委理事会のメンバーと議長公邸で懇談する形で短時間、質問に答える」「懇談の冒頭だけ報道機関に公開する」という細田サイドの意向が押し通された。その後の会見もない。元々22年10月の臨時国会召集前にも旧統一教会との深い付き合いが指摘され、教団関連団体の会合であいさつする動画や教団総裁の韓鶴子(ハン・ハクチャ)も出席した会合で「会の内容を安倍総理にさっそく報告したい」と発言する映像が出回っている。

★野党が説明を求めた時は木で鼻をくくるような文書1枚を提出。その後追加で2枚の文書が提出されたが、本人は何も語っていない。また昨年の今頃は自ら超党派を主導して決めた1票の格差を是正する「10増10減」を真っ向から否定。選挙区が減少する元首相・安倍晋三の選挙区を守ろうとなりふり構わぬ発言が安倍が亡くなるまで続いた。その延長線では「1人当たり月給で手取り100万未満の議員を多少増やしてもバチは当たらない」「議長になっても毎月もらう歳費は100万円しかない。上場会社の社長は1億円は必ずもらう」との暴言を吐き、夜回りの女性記者相手のセクハラ発言などが暴露され、到底三権の長としての振る舞いとは思えぬ行動や発言に、自民党内からも辞任必至の声が上がった時期もあった。

★ここまでの騒ぎになった原因は昨年秋に自民党が教団との関係のアンケート(調査)をした時、会派を離脱していただけの細田を“自民党離脱”と拡大解釈して調べなかったこと。それを今になって自民党幹事長・茂木敏充は「しっかり説明していただければと思う」という始末。同時に衆院議長・副議長は与野党の賛同で選ばれているなどの院の慣例にあるからだ。我が国の三権の長は随分と薄っぺらくなった。(K)※敬称略

 

【政界地獄耳】防衛増税「財源論」だけの与野党 国家論のない政党の議論参加に違和感 - 日刊スポーツ(2023年1月24日)

https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202301240000029.html

★幼稚なロジックにひっかけられた末路は何か。敵基地攻撃能力というと先制攻撃だとばれるので反撃能力と言い換えれば、国民は攻撃を受けた後に反撃するものだから妥当だと考える。現在の防衛力、防衛整備では足らないところがあるというのなら、まずどこにどんな危機があるかを政府、防衛省や外務省は明示する必要がある。その対策として防衛費をこれだけ足したいというのならばわかるが、NATOの国々は防衛費を2%にしているから2%に合わせますでは合理的な説明ではなく財務省も認めない。だが増税で処理するのなら財布が痛まない財務省はとがめない。

★防衛費を倍増すると国民は貧しいが軍事力だけは世界3位の軍事大国になるという説明から入れば国民はどう感じたか。本質論を回避し、不安だけをあおるのでは独裁者のいる軍事大国のそれと同じになりかねない。そこで議会の審議が必要になる。第211回通常国会が召集された。6月21日までの150日の会期だ。そこで歳出総額が過去最大となるおよそ114兆円となる来年度予算案が審議されるわけだが、野党はその防衛費増強についての内容に興味がない。その財源を増税で賄うべきでないということだけに議論を集中させたいようで、どこに脅威があるか、装備の何が足らないか、そのために何が幾ら必要かの議論はしないのか。防衛増税の賛否だけが問われるのなら野党も単に理由なき防衛力増強派でしかなく、軍費の財源探しでしかない。与党とその部分では何ら違いはない。そもそも5年間で43兆円にするのならば財源論にはすべての財源の見直しや時限増税の議論になるが、軍事大国化する議論にくみさないことがおかしい。この国がどういう国家になっていこうとするかの議論をせずに財源論だけ審議する国会の見識を疑う。国家論のない政党がその議論に参加することにも違和感を覚える。(K)※敬称略